昨年末に亡くなられた方で、ご遺骨を預かっていた方がいたのですが、納骨をどのようにさせて頂くのが良いか迷っていたのです。
その方の昔の資料をひっくり返して読み返していると、年賀状が一枚出てきました。
その年賀状は、お寺からの挨拶状だったのですが、本人と何らかのご縁のあるお寺だと考えられます。
早速お電話をして、どういうご関係のお寺かを確認しました。
お話をうかがったところ、本人のご実家のお墓を管理しているお寺のようだったのですが、ご実家の方も方々に散らばっておられて、今は連絡が取れていないような状況のようです。
せっかくなので、同じお寺で遺骨をお預かりしていただけるか確認したところ、お預かり頂けるとのお返事でしたので、お骨を預かっていただけるようにお願いしました。
実家のお墓に入るのは難しいとの事だったので、合葬の納骨堂に入れてもらえることになりました。
正直に言えば、生前の本人の話は、ほとんど内容のわからないものでした。もしかすると、所縁のあるお墓へ入ることは望んでいないかもしれません。
しかし、後見人としては、少しでも本人が望む可能性が高そうな方向で任務を遂行したいと思うものです。自分のやることを信じるしかありません。
雪が解けてから鯖江市へ行きました
納骨にはすぐにでも行きたかったのですが、雪が解けてからの方が良いとの事だったので、なんとか訪問できそうな状態になったタイミングで、鯖江市にあるお寺に向かいました。
高速道路を利用しましたが、片道3時間くらいかかりまして、なかなか大変でした。
他の後見人の引き継ぎにあたって、鹿児島県へ日帰りしたこともありますが、あの時は新幹線だったので、時間はかかりましたが、鯖江市へ行く方がしんどかったです。
お寺でお話を聞かせていただいて
お寺では、ご本人の昔の話を聞かせていただく事ができました。もちろん、それほど多くの事は聞くことができませんでしたが、滋賀県へ来る前の事を聞かせていただいて、納骨に伺って良かったと思いました。
永代供養の費用などは、ほとんどお預けすることができませんでしたが、今後、お寺でお骨を預かっていただけると、お約束いただく事ができ、とても感謝しております。
ご本人に対する私の任務はこれにて終了です。
ご本人とは裁判所に選任されただけの間柄でしたが、多少は力になれたでしょうか。
とにかく、ご冥福をお祈りしております。
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